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東京都で検査済証がない場合の旅館業許可

東京都のてびきは、建築基準法に基づく検査済証の写しを「施設完成後に必要な書類」として位置づけ、施設完成時の検査で提示を求めています。申請時の添付書類ではありませんが、検査の段階で必ず確認される書類です。てびきには検査済証がない場合の代替書類の記載はありません。一方、新宿区は審査基準で、確認申請が必要でない用途変更の場合にも建築士が適合を確認した書類の提出を求めています。都内は23特別区・八王子市・町田市が各自の窓口を持つため、必要書類は区市によって異なります。

本ページは、東京都の旅館業許可に関する公開手引き等に基づく建築書類まわりの整理です。手引きの内容は改定されることがあり、個別物件の扱いは物件の状態や窓口の判断によって異なります。最新の要件は、必ず管轄の保健所・建築部局でご確認ください。本ページは、許可の取得や証明書の発行を保証するものではありません。

東京都の要点

「公開資料では確認できず」は、今回確認した公開資料の範囲に記載が見当たらなかったという意味です。その書類が不要であること、あるいは代替が認められないことを示すものではありません。実際の取扱いは物件ごとに異なるため、管轄の保健所・建築部局にご確認ください。

東京都で検査済証がない場合に確認されている書類

住宅などから用途変更する場合(建築基準法への適合確認)

住宅などを旅館業の施設に用途変更する場合の、建築基準関係規定への適合を確認するための書類です。検査済証の有無とは別の論点で、検査済証が手元にあるかどうかにかかわらず求められることがあります。

建築士が確認したことがわかる書類(新宿区/確認申請が必要でない用途変更の場合)

公開資料に記載のある書類/根拠:自治体の申請手引き

位置づけ
建築士による証明
条件
新宿区。既存建築物を用途変更して申請し、確認申請が必要でない用途変更の場合。他の区市は未確認です。
取得・作成
建築士
注意
新宿区保健所審査基準が「施設完成後に必要な書類」として提出を求めているものです。確認申請が必要でない規模の用途変更でも、建築基準関係法令に適合した構造であることを建築士が確認したことがわかる書類を出すよう定めています。様式は指定されていません。検査済証の代替ではなく、検査済証の写し(用途がホテル又は旅館であること)とは別に求められます。
宿カギの対応
宿カギが作成を担当できる

出典:新宿区保健所審査基準【旅館業】(施設完成後に必要な書類に建築士の確認書類を明記)(新宿区(保健所))

建築士による証明書の取扱い

明記あり/根拠:自治体の申請手引き

条件
既存建築物を用途変更して申請し、かつ建築基準法に定める確認申請が必要でない用途変更の場合。
範囲
新宿区(新宿区保健所)。東京都のてびきおよび他の22特別区・八王子市・町田市の公開資料では確認できていません。

新宿区保健所審査基準は「◆施設完成後に必要な書類」として「建築基準法に基づく検査済証の写し(用途がホテル又は旅館であること。) 既存建築物を用途変更して申請した場合は、当該用途変更にかかる確認済証の写しを提出すること。なお、建築基準法に定める確認申請が必要でない用途変更の場合においても、建築基準関係法令に適合した構造であることについて、建築士が確認したことがわかる書類を提出すること。」と定めています。相談の案内ではなく提出を求める明記です。ただし提出時期は申請時ではなく施設完成後です。これは建築基準関係法令への適合確認であって、検査済証の代替ではありません。令和8年5月28日の通知(健生衛発0528第1号・国住指第164号)の宛先は都道府県・保健所設置市・特別区であり、公開ページに記載がないことは、その自治体が通知の対象外であることを意味しません。

出典:新宿区保健所審査基準【旅館業】(施設完成後に必要な書類に建築士の確認書類を明記)(新宿区(保健所))/旅館の申請(届出)手続き(新宿区(保健所設置特別区・新宿区保健所))

東京都内の管轄自治体による違い

東京都内は、23特別区・八王子市・町田市がそれぞれ保健所と案内を持ち、必要書類の内容が異なります。都のてびきは都保健所が所管する地域向けのもので、区市部の物件にそのまま当てはまるとは限りません。今回確認できたのは都のてびきと新宿区の案内までで、他の22区および八王子市・町田市の取扱いは公開資料から確認できていません。

東京都で検査済証がない場合に次に確認すること

上記は公開手引き等から読み取れる範囲の整理であり、次の点は個別物件ごとに管轄窓口での確認が必要です。

  1. 物件の所在地がどの区市の管轄かを確認する(23特別区・八王子市・町田市はそれぞれ独自の窓口と必要書類を持ちます)。
  2. その区市の必要書類一覧に検査済証が含まれるか、含まれる場合は申請時か施設完成後かを窓口に確認する。
  3. 検査済証が手元にない場合、施設完成時の検査でどう扱われるのかを、事前相談の段階で保健所に確認する(てびきには代替書類の記載がありません)。
  4. 建築基準法上、旅館業の用途への転用に建築確認(用途変更)が必要かを、区市の建築部局に確認する。
  5. 用途変更に当たる場合は、用途変更する床面積の合計が200㎡を超えるかを確認する(超える場合は建築確認手続きが必要になります)。
  6. 消防法令への適合について所轄の消防署に事前相談する(東京都では通知書は保健所と消防機関のあいだでやりとりされますが、適合そのものは必要です)。
  7. 施設計画の段階で、設計図等を持参して保健所に事前相談する。

様式(公式ページ・ダウンロード)

リンク先は各自治体の公式ページです。様式は改正されることがあるため、提出前に最新版かどうかを必ずご確認ください。

宿カギの実務メモ(東京都)

宿カギの補足 — 以下は自治体の公開資料の記載ではなく、宿カギが実務で得た見立てです。

東京都のてびきで特徴的なのは、検査済証が「申請時の添付書類」ではなく「施設完成後に必要な書類」として置かれている点です。申請の入口では求められないため、後の検査段階になって初めて問題が表面化することがあり得ます。検査済証が手元にない見込みなら、申請前の事前相談の段階でその旨を伝えておくほうが、後戻りが小さくなります。

宿カギでは、検査済証がない都市部の物件について、建築士が建築基準法適合状況調査報告書(12条5項報告書)を作成し、検査済証に代わる書面として用いる進め方を実際に扱ったことがあります。ただしこれは他の自治体での事例で、東京都や新宿区の公開資料にこの書面の記載があるわけではありません。使えるかどうかは窓口の判断によります。

また、その事例では報告書を納品して完了しましたが、報告書が仕上がったことと旅館業の許可が下りることは別です。建築書類がそろうことは、許可に向けた一つの段階にすぎません。

※ いずれも過去の個別案件での経験に基づくもので、同じ結果を保証するものではありません。

東京都についてよくある質問

東京都では検査済証は申請のときに必要ですか。
都のてびきでは、検査済証の写しは「施設完成後に必要な書類」に置かれ、「施設完成後、検査時に確認」とされています。申請時の添付書類ではありませんが、施設完成時の検査で提示を求められる書類です。ただし区市によって必要書類が異なるため、物件所在地の窓口にご確認ください。 (出典:旅館業のてびき(令和6年4月版/20240416版 東京都・東京都島しょ保健所三宅出張所))
検査済証がない場合、東京都では何が代わりになりますか。
今回確認した東京都のてびきおよび新宿区の案内には、検査済証がない場合の代替書類の記載が見当たりませんでした。記載が確認できないことは、代替が認められないことを意味しません。取扱いは物件ごとに異なりますので、事前相談の段階で管轄の保健所にご相談ください。 (出典:旅館業のてびき(令和6年4月版/20240416版 東京都・東京都島しょ保健所三宅出張所)) (出典:旅館の申請(届出)手続き)
消防法令適合通知書は自分で取りに行くのですか。
東京都のてびきに「消防法令適合通知書」という名称は出てきません。保健所が申請書を受理した後に消防機関へ通知し、消防機関からの通知書を受理することで消防関係法令等への適合を確認する、という流れが示されています。ただし消防法令への適合自体は必要ですので、所轄の消防署への事前相談は別途行ってください。 (出典:旅館業のてびき(令和6年4月版/20240416版 東京都・東京都島しょ保健所三宅出張所))
新宿区の必要書類に検査済証がありません。不要ということですか。
いいえ、そう読むことはできません。新宿区の必要書類一覧に検査済証の記載が見当たらないというだけで、建築基準法への適合が不要という意味ではありません。新宿区も「設計の内容については、建築士へご相談ください」と案内しています。実際の取扱いは新宿区保健所にご確認ください。 (出典:旅館の申請(届出)手続き)

公式資料・確認日

本ページは公開資料の再調査を随時行っています。上記の確認日より後に、自治体側の資料が改定されている場合があります。

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免責事項
本ページは一般的な情報提供を目的とするものであり、個別物件について法的・技術的な判断を保証するものではありません。必要な書類や手続きは、自治体、建物の状況、用途、面積、改修履歴などにより異なります。実際の申請にあたっては、所管行政庁および建築士などの専門家へご確認ください。