理由書(建築確認通知書・建築物検査済証を添付できない場合)
公開資料に記載のある書類/根拠:自治体の申請様式
- 位置づけ
- 自治体指定様式
- 条件
- 静岡県賀茂保健所(賀茂健康福祉センター衛生薬務課)管内=下田市・東伊豆町・河津町・南伊豆町・松崎町・西伊豆町。ほかの保健所・政令市には同種の様式が見当たりません。
- 取得・作成
- 申請者(土木事務所に相談したうえで作成。様式は下田土木事務所を前提に印字されています)
- 注意
- 賀茂保健所のチェックリストが「【ない場合】「理由書」 土木事務所に相談のうえ、経緯が明確に示されたもの(土木事務所との相談年月日を記載のこと)」として求めているもので、同保健所は専用のWord様式まで配布しています。様式の本文は「今回の申請にあたり、建築基準法に基づく確認通知書・検査済証の写しを添付すべきところ、下記の理由により添付できません。」で始まり、チェックボックス式で理由を選ぶ形です。挙げられている理由は「100㎡未満の建物で、建築確認不要のため」「建築基準法施行以前の建物のため、建築確認なし」「台帳の保管年度(昭和50年度)以前の建物で記録が残っていないため、確認通知書及び検査済証は発行されているか不明」などで、様式には「なお、建物につきましては、引渡し以降増改築等を行っておりません。」という記載も入ります。検査済証がない場合の道筋がここまで具体的に様式化されている例は多くありません。
- 宿カギの対応
- 宿カギが作成を担当できる(土木事務所への相談と、建築確認の有無を裏づける調査が前提になります)
出典:旅館業許可申請書 添付書類 チェックリスト(R8.4現在 賀茂保健所衛生薬務課)(静岡県(賀茂保健所))/理由書(賀茂保健所配布Word様式・建築確認通知書/検査済証を添付できない場合)(静岡県(賀茂健康福祉センター衛生薬務課))/旅館業許可申請について(賀茂健康福祉センター)(静岡県(賀茂保健所・衛生薬務課))
宿カギの実務メモ(静岡県)
宿カギの補足 — 以下は自治体の公開資料の記載ではなく、宿カギが実務で得た見立てです。
静岡県で目を引くのは、賀茂保健所です。県の様式には検査済証が一言も出てこないのに、この保健所だけが独自のチェックリストで必須とし、しかも「ない場合」の理由書をWordの専用様式として配っています。チェックボックスには「建築基準法施行以前の建物のため、建築確認なし」「台帳の保管年度(昭和50年度)以前の建物で記録が残っていないため、確認通知書及び検査済証は発行されているか不明」といった項目が並びます。検査済証のない築古物件が現実にどう扱われているかが、様式の形で見える珍しい例です。
ここで大事なのは順序です。理由書は保健所に持ち込む前に、土木事務所に相談して相談年月日を記録しておく必要があります。相談なしに書いても通りません。
一方で、賀茂以外の6保健所は旅館業の申請ページ自体を出していません。県の様式だけを見ると検査済証は要らないように見えますが、同じ県の様式のもとで賀茂が必須としている以上、そう読むのは危険です。書かれていないだけかもしれません。
政令市も対照的です。静岡市は「新築の場合は」と条件をつけて確認済証と工事検査済証を求め、用途変更については何も書いていません。浜松市は検査済証に触れない代わりに、建築確認申請の前に旅館等設置届を出させます。宿カギがこれまで扱ってきた案件でも、こうした事前届出の存在に後から気づくと日程が動きました。早い段階で確かめておくのが確実です。
※ いずれも過去の個別案件での経験に基づくもので、同じ結果を保証するものではありません。