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埼玉県で検査済証がない場合の旅館業許可

埼玉県は県管轄保健所とさいたま市・川越市・川口市・越谷市の5系統に分かれ、検査済証の扱いが系統ごとに違います。検査済証を紛失した場合の代替を公開しているのは川口市だけで、「建築計画概要書又は台帳記載事項証明書」と明記しています。さいたま市は用途変更の場合の確認済証・建築士による証明書を挙げますが、これは検査済証の代替ではありません。

本ページは、埼玉県の旅館業許可に関する公開手引き等に基づく建築書類まわりの整理です。手引きの内容は改定されることがあり、個別物件の扱いは物件の状態や窓口の判断によって異なります。最新の要件は、必ず管轄の保健所・建築部局でご確認ください。本ページは、許可の取得や証明書の発行を保証するものではありません。

埼玉県の要点

埼玉県で検査済証がない場合に確認されている書類

検査済証そのものが見つからない場合

検査済証が手元にない、または交付されていない場合に、公開資料で案内されている書類です。

建築計画概要書

公開資料に記載のある書類/根拠:自治体の公式ウェブページ

位置づけ
建築計画概要書
条件
川口市のみ。検査済証等を紛失した場合
取得・作成
川口市 建築安全課
注意
川口市の旅館業許可申請ページが、検査済証等について「※紛失した場合は建築計画概要書又は台帳記載事項証明書」として挙げているものです。条件は「紛失した場合」であり、検査済証がそもそも交付されていない場合の取扱いは公開資料に記載がありません。保存年代に制限があり、建築計画概要書は旧川口市の物件は平成2年4月1日以降、旧鳩ヶ谷市の物件は昭和46年1月1日以降に確認済証が交付されたものに限られます。取得窓口は川口市建築安全課です。
宿カギの対応
取得の進め方を案内できる(交付するのは建築安全課です。保存年代の制限にご注意ください)

出典:旅館業許可申請について(更新日 2026年05月21日)(川口市 生活衛生課)/建築計画概要書・台帳記載事項証明書を取得される方へ(R8.4月発行)(川口市 建築安全課)

台帳記載事項証明書(建築確認台帳記載事項証明書)

公開資料に記載のある書類/根拠:自治体の公式ウェブページ

位置づけ
台帳記載事項証明
条件
川口市のみ。検査済証等を紛失した場合
取得・作成
川口市 建築安全課
注意
同じく川口市が、検査済証等を紛失した場合の代替として建築計画概要書と並べて挙げているものです。保存年代は、旧川口市は昭和46年1月1日以降、旧鳩ヶ谷市は昭和28年4月1日以降に確認申請を受け付けたものに限られ、建築計画概要書よりも古い年代までさかのぼれます。埼玉県・さいたま市・川越市・越谷市の公開資料には記載がありません。
宿カギの対応
取得の進め方を案内できる(台帳に記載がない物件では発行できません)

出典:旅館業許可申請について(更新日 2026年05月21日)(川口市 生活衛生課)/建築計画概要書・台帳記載事項証明書を取得される方へ(R8.4月発行)(川口市 建築安全課)

住宅などから用途変更する場合(建築基準法への適合確認)

住宅などを旅館業の施設に用途変更する場合の、建築基準関係規定への適合を確認するための書類です。検査済証の有無とは別の論点で、検査済証が手元にあるかどうかにかかわらず求められることがあります。

用途変更に係る確認済証

公開資料に記載のある書類/根拠:自治体の公式ウェブページ

位置づけ
確認済証
条件
さいたま市。既存建築物を用途変更する場合
取得・作成
特定行政庁または指定確認検査機関
注意
さいたま市の添付書類一覧が「建築確認検査済証の写し(※既存建築物を用途変更する場合は、「用途変更に係る確認済証」又は「建築基準関係規定に適合している旨の建築士による証明書」)」として挙げているものです。同市は参考として令和8年5月28日の国通知を掲載しており、通知では200㎡を超える場合の書類とされています(市ページ自体は面積要件を明記していません)。
宿カギの対応
取得の進め方を案内できる

出典:旅館業の申請・手続きについて(更新日 2026年6月4日)(さいたま市(保健所設置市・政令指定都市))/旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)※さいたま市掲載(厚生労働省・国土交通省(さいたま市掲載))

建築基準関係規定に適合している旨の建築士による証明書

公開資料に記載のある書類/根拠:自治体の公式ウェブページ

位置づけ
建築士による証明
条件
さいたま市。既存建築物を用途変更する場合
取得・作成
建築士
注意
さいたま市が同じ括弧書きで挙げているもう一方の書類です。条件は「既存建築物を用途変更する場合」であって、検査済証がないことではありません。国通知では200㎡以下の場合に対応します。
宿カギの対応
宿カギが作成を担当できる(物件の状態により現地調査が必要になる場合があります)

出典:旅館業の申請・手続きについて(更新日 2026年6月4日)(さいたま市(保健所設置市・政令指定都市))/旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)※さいたま市掲載(厚生労働省・国土交通省(さいたま市掲載))

建築士による証明書の取扱い

明記あり/根拠:自治体の公式ウェブページ

条件
既存建築物を用途変更する場合(国通知では用途変更する床面積の合計が200㎡以下の場合)
範囲
受理される添付書類として明記しているのはさいたま市のみ(県内5系統のうち1系統)。埼玉県・川越市・川口市の資料には記載なし。越谷市は自市の書類一覧を公開していないが、関係通知一覧に国通知そのものを掲載している

さいたま市の添付書類一覧が「建築確認検査済証の写し(※既存建築物を用途変更する場合は、「用途変更に係る確認済証」又は「建築基準関係規定に適合している旨の建築士による証明書」)」と明記し、参考として令和8年5月28日の国通知を掲載しています。トリガーは用途変更であって検査済証の不存在ではありません。令和8年5月28日の通知(健生衛発0528第1号・国住指第164号)は都道府県・保健所設置市・特別区の担当部長宛てに出されており、公開ページに記載がないことは、その自治体が通知の対象外であることを意味しません。

出典:旅館業の申請・手続きについて(更新日 2026年6月4日)(さいたま市(保健所設置市・政令指定都市))/旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)※さいたま市掲載(厚生労働省・国土交通省(さいたま市掲載))

埼玉県内の管轄自治体による違い

埼玉県は「県の答え」が存在しない典型です。県管轄保健所は添付書類一覧を公開せず、条例・細則の添付要求も見取図と水質検査結果の2点のみで、検査済証は様式第1号第10欄の申告事項(交付/未交付とその理由を書く欄)にとどまります。実質的な要件は4つの保健所設置市に分散し、内容が互いに噛み合っていません。検査済証にかわる書類が公開資料で確認できるのは川口市のみ、建築士による証明書が確認できるのはさいたま市のみで、両者は別の軸の書類です。記載が確認できないことは、その書類が不要であること、あるいは建築基準法への適合が不要であることを意味しません。

埼玉県で検査済証がない場合に次に確認すること

上記は公開手引き等から読み取れる範囲の整理であり、次の点は個別物件ごとに管轄窓口での確認が必要です。

  1. 物件の所在地が県管轄保健所か、さいたま市・川越市・川口市・越谷市かを確認する(5系統で扱いがまったく異なります)。
  2. 川口市なら、検査済証が「紛失」なのか「そもそも交付されていない」のかを整理する(公開されている代替は紛失の場合の扱いです)。
  3. 川口市で代替を使う場合、物件の年代が保存年代の範囲内かを建築安全課に確認する(建築計画概要書は平成2年4月1日(旧鳩ヶ谷市は昭和46年1月1日)以降に確認済証が交付されたもの、台帳記載事項証明書は昭和46年1月1日(旧鳩ヶ谷市は昭和28年4月1日)以降に確認申請を受け付けたもの)。
  4. 住宅などからの用途変更に当たるか、当たる場合は用途変更する床面積の合計が200㎡を超えるかを確認する。
  5. さいたま市で200㎡以下の用途変更なら、建築士による証明書を作成できるか、手元の資料で足りるかを整理する。
  6. 県管轄なら、様式第1号第10欄に「検査済証未交付」と書く場合の理由の書き方と、その後の取扱いを保健所に確認する。
  7. 川越市・越谷市なら、書類一覧が公開されていないため、必要書類一式を保健所への事前相談で確認する。
  8. 消防法令適合通知書について、さいたま市・川口市以外の系統では記載がないため、所轄の消防署と保健所の双方に確認する。

様式(公式ページ・ダウンロード)

リンク先は各自治体の公式ページです。様式は改正されることがあるため、提出前に最新版かどうかを必ずご確認ください。

宿カギの実務メモ(埼玉県)

宿カギの補足 — 以下は自治体の公開資料の記載ではなく、宿カギが実務で得た見立てです。

埼玉県は、県のページを見ても答えが出てこない県です。県管轄保健所は添付書類一覧を公開しておらず、検査済証は申請書の第10欄に「交付」か「未交付(理由)」かを書かせる欄があるだけです。未交付と書いた場合にどうなるかは公開資料からは読み取れません。ここは事前相談で確かめておいたほうがよい部分です。

実務で効いてくるのは川口市の扱いです。検査済証等を紛失した場合の代替として建築計画概要書と台帳記載事項証明書を明示しており、取得窓口と保存年代まで案内されています。ただし条件は「紛失した場合」です。宿カギがこれまで扱ってきた物件のなかには、そもそも確認申請自体が行われておらず台帳にも記載がないものがありました。その場合は概要書も台帳証明も発行されません。紛失と未交付は別物として整理しておく必要があります。

さいたま市の建築士による証明書は用途変更の書類で、検査済証の代わりではありません。同じ県内で、川口市の代替(検査済証の軸)とさいたま市の証明書(用途変更の軸)は別の話です。

※ いずれも過去の個別案件での経験に基づくもので、同じ結果を保証するものではありません。

埼玉県についてよくある質問

埼玉県で検査済証を紛失しました。代わりになる書類はありますか。
公開資料で代替を示しているのは川口市だけで、「※紛失した場合は建築計画概要書又は台帳記載事項証明書」とされています。取得窓口は川口市建築安全課で、保存年代の制限があります。他の系統については記載を確認できていません。記載が確認できないことは、その書類が不要であること、あるいは建築基準法への適合が不要であることを意味しません。 (出典:旅館業許可申請について(更新日 2026年05月21日))
検査済証がそもそも交付されていません。川口市の代替は使えますか。
川口市の案内の条件は「紛失した場合」です。確認申請そのものが行われておらず台帳に記載がない場合、建築計画概要書も台帳記載事項証明書も発行されません。その場合の取扱いは公開資料に記載がないため、川口市保健所にご相談ください。 (出典:旅館業許可申請について(更新日 2026年05月21日)) (出典:建築計画概要書・台帳記載事項証明書を取得される方へ(R8.4月発行))
埼玉県の管轄です。必要書類はどこで確認できますか。
県管轄保健所は添付書類一覧を公開していません。旅館業法施行条例・施行細則が求める添付書類も見取図と水質検査結果のみで、検査済証は様式第1号第10欄の申告事項です。必要書類一式は管轄の保健所にご確認ください。 (出典:生活衛生営業/旅館・ホテル等(各種様式・旅館業許可申請書ダウンロード)) (出典:旅館業許可申請書(様式第1号(第1条関係))Word様式)
さいたま市の建築士による証明書は、検査済証がない場合に使えますか。
さいたま市の括弧書きの条件は「既存建築物を用途変更する場合」であって、検査済証の不存在ではありません。参考として掲げられた令和8年5月28日の国通知でも、用途変更する床面積の合計が200㎡以下の場合の書類とされています。検査済証がないこと自体への対応とは別の論点です。 (出典:旅館業の申請・手続きについて(更新日 2026年6月4日)) (出典:旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)※さいたま市掲載)

公式資料・確認日

本ページは公開資料の再調査を随時行っています。上記の確認日より後に、自治体側の資料が改定されている場合があります。

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免責事項
本ページは一般的な情報提供を目的とするものであり、個別物件について法的・技術的な判断を保証するものではありません。必要な書類や手続きは、自治体、建物の状況、用途、面積、改修履歴などにより異なります。実際の申請にあたっては、所管行政庁および建築士などの専門家へご確認ください。