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山口県で検査済証がない場合の旅館業許可

山口県は旅館業の手引き冊子を公表しておらず、公開されている情報は申請書様式の添付書類欄と萩市のページ本文だけです。県の7健康福祉センター、下関市、権限移譲を受けた萩市・山陽小野田市のいずれも、添付書類として検査済証の写しを「(検査済証が交付された場合に限る。)」という条件付きで挙げています。検査済証が交付されていない、あるいは見つからない場合に代わる書類は、県内のどの公開資料にも定めがありません。用途変更の200㎡区分は、下関市が国の通知を自サイトに掲示している段階です。

本ページは、山口県の旅館業許可に関する公開手引き等に基づく建築書類まわりの整理です。手引きの内容は改定されることがあり、個別物件の扱いは物件の状態や窓口の判断によって異なります。最新の要件は、必ず管轄の保健所・建築部局でご確認ください。本ページは、許可の取得や証明書の発行を保証するものではありません。

山口県の要点

山口県で検査済証がない場合に確認されている書類

検査済証そのものが見つからない場合

検査済証が手元にない、または交付されていない場合に、公開資料で案内されている書類です。

建築確認台帳記載事項証明書

公開資料に記載のある書類/根拠:自治体の公式ウェブページ

位置づけ
台帳記載事項証明
条件
山口県。下関市・宇部市・山口市・萩市・防府市・岩国市・周南市の建築物は、それぞれの市(特定行政庁)に照会することになります。
取得・作成
山口県土木建築部建築指導課(山口県または指定確認検査機関が建築確認をした建築物)
注意
山口県の建築指導課が「山口県では、証書の再交付に代えて、山口県が整備・管理する建築確認台帳の記載事項(建築確認済証や完了検査済証の交付年月日や交付番号 等)を証明する行政サービスを行っております。」として交付しているものです。検査済証等が交付されたのに現物を失った場合の受け皿で、台帳に検査済証の記載がない場合や年度の古い建築物では発行できないことがあります。手数料は1件700円です。ただし、この証明書を旅館業許可申請の添付書類として認める記載は、県・下関市・萩市・山陽小野田市のいずれの旅館業の公開資料にもありません。あくまで建築部局が公表している行政サービスです。
宿カギの対応
取得の進め方を案内できる

出典:建築確認台帳記載事項証明書の発行手続きについて(山口県建築指導課)(山口県(土木建築部 建築指導課))

住宅などから用途変更する場合(建築基準法への適合確認)

住宅などを旅館業の施設に用途変更する場合の、建築基準関係規定への適合を確認するための書類です。検査済証の有無とは別の論点で、検査済証が手元にあるかどうかにかかわらず求められることがあります。

建築基準関係規定に適合している旨の建築士による証明書(用途変更200㎡以下)

公開資料に記載のある書類/根拠:国の通知・事務連絡

位置づけ
建築士による証明
条件
下関市(下関市立下関保健所 生活衛生課)が国通知を掲示しています。県の7健康福祉センター・萩市・山陽小野田市は同通知を掲示しておらず、旅館業の資料にも記載がありません。
取得・作成
建築士
注意
下関市が自サイトの旅館業様式ページに令和8年5月28日の国通知のPDFを掲示し、「既存建築物での旅館業の許可取得を検討している方は、以下の通知をご確認ください」と案内しています。通知の本文は、用途変更する床面積の合計が200㎡以下の場合にこの証明書を求めるとしています。ただし注意が必要なのは、下関市自身の添付書類の定め(様式第1号第3面の第1号から第11号、および市の施行細則第2条第2項)には、この証明書の記載がないことです。市の位置づけは通知を掲示して確認を促している段階にとどまります。何を出せばよいかは下関市立下関保健所にご確認ください。また、この証明書は用途変更後の適合確認のためのもので、検査済証がない場合の代わりではありません(通知の本文に検査済証の語は出てきません)。
宿カギの対応
宿カギが作成を担当できる(下関市の取扱いを事前に確認したうえで進める必要があります)

出典:旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)※下関市旅館業ページ掲載(下関市(原発出:厚生労働省・国土交通省))/旅館業営業に関する申請・届出様式(下関市(下関市立下関保健所 生活衛生課))/旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)(厚生労働省・国土交通省)

用途変更に係る確認済証(用途変更200㎡超)

公開資料に記載のある書類/根拠:国の通知・事務連絡

位置づけ
確認済証
条件
下関市が国通知を掲示。県・萩市・山陽小野田市の旅館業資料には記載がありません。
取得・作成
建築主事または指定確認検査機関
注意
同じ国通知が、用途変更する床面積の合計が200㎡を超える場合の書類として挙げているものです。下関市が通知を掲示している以外に、県・萩市・山陽小野田市の旅館業資料には記載がありません。
宿カギの対応
取得の進め方を案内できる

出典:旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)※下関市旅館業ページ掲載(下関市(原発出:厚生労働省・国土交通省))/旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)(厚生労働省・国土交通省)

そのほかの取扱い

上のどちらにも当てはまらない取扱いです。

農家民宿等認定書の写し(山口型小規模農林漁家民宿要綱)

公開資料に記載のある書類/根拠:自治体の公式ウェブページ

位置づけ
その他
条件
萩市(環境政策課)。山口型小規模農林漁家民宿として許可を受ける場合に限られます。
取得・作成
山口県(山口型小規模農林漁家民宿要綱に基づく認定)
注意
萩市が添付書類一覧に挙げている書類で、山口型小規模農林漁家民宿として許可を受ける場合(宿泊定員5人以下等)に限られます。建築基準法とは別の枠組みですが、萩市で小規模な農林漁家民宿を計画する場合には必要になります。
宿カギの対応
取得の進め方を案内できる

出典:旅館業に関する申請・届出書(萩市 環境政策課/添付書類一覧)(萩市(環境政策課))

建築士による証明書の取扱い

可能性への言及あり/根拠:国の通知・事務連絡

条件
既存建築物を用途変更して旅館業の施設として活用する場合で、用途変更する床面積の合計が200㎡以下のとき。ただしこれは下関市が掲示する国通知の内容であって、下関市自身の添付書類の定めにこの書類は入っていません。
範囲
下関市(下関市立下関保健所 生活衛生課)のみ。県の7健康福祉センター・萩市・山陽小野田市の旅館業資料には、建築士に関する記載がありません。

下関市は旅館業の様式ページの注意事項欄に令和8年5月28日の国通知のPDFを掲示し、既存建築物での許可取得を検討している方に確認を求めています。ただし、市のページ本文が述べているのは通知を確認するようにという参照の指示にとどまり、市が建築士による証明書を提出書類として受理するとは書かれていません。市の添付書類の定めである様式第1号第3面(第1号から第11号)と施行細則第2条第2項にも建築士に関する記載はなく、受け皿は第11号「その他市長が必要と認める書類」の包括条項だけです。したがって明記ありには達しません。記載が確認できないことは、その書類が不要であること、あるいは建築基準法への適合が不要であることを意味しません。令和8年5月28日の通知(健生衛発0528第1号・国住指第164号)は都道府県・保健所設置市・特別区の担当部長宛てに出されており、公開ページに記載がないことは、その自治体が通知の対象外であることを意味しません。なお通知の内容は用途変更後の適合確認であり、検査済証がない場合の代わりではありません。

出典:旅館業営業に関する申請・届出様式(下関市(下関市立下関保健所 生活衛生課))/旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)※下関市旅館業ページ掲載(下関市(原発出:厚生労働省・国土交通省))/様式第1号 旅館業営業許可申請書(第3面 添付書類)(下関市(保健所設置市))/旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)(厚生労働省・国土交通省)

山口県内の管轄自治体による違い

山口県内で旅館業を扱う窓口は10系統あります。県の7健康福祉センター(岩国・柳井・周南・山口〈防府保健部を含む〉・宇部・長門・萩)、保健所設置市の下関市、そして旅館業法の権限移譲を受けた萩市と山陽小野田市です。この県の特徴は、手引き冊子をどこも公表していないことです。公開されている規制の情報は、申請書様式の添付書類欄と萩市のページ本文だけしかありません。検査済証は全窓口で「(検査済証が交付された場合に限る。)」という条件付きの記載で、交付されていない場合の代わりの書類はどこにも定めがありません。記載が確認できないことは、その書類が不要であること、あるいは建築基準法への適合が不要であることを意味しません。県自身も「あらかじめ管轄保健所又は業務を所管する市にお問い合わせください」と事前の照会を求めています。

山口県で検査済証がない場合に次に確認すること

上記は公開手引き等から読み取れる範囲の整理であり、次の点は個別物件ごとに管轄窓口での確認が必要です。

  1. まず物件の所在地の窓口を確認する(県の7健康福祉センター、下関市、萩市、山陽小野田市の10系統に分かれます)。
  2. 手引きが公表されていないため、様式の添付書類欄を直接読む(県・山陽小野田市は別記第1号様式、下関市は様式第1号第3面)。
  3. 検査済証の写しを用意できるかを確認する(全窓口で「検査済証が交付された場合に限る」という条件付きの記載です)。
  4. 検査済証が交付されていない、または見つからない場合の取扱いを、窓口に直接確認する(県内のどの公開資料にも代わりの書類の定めがありません)。
  5. 検査済証が交付されているのに現物を失っている場合は、建築確認台帳記載事項証明書が使えるかを建築部局に確認する(山口県建築指導課、または下関市・宇部市・山口市・萩市・防府市・岩国市・周南市はそれぞれの市)。
  6. 住宅などからの用途変更に当たるか、当たる場合は用途変更する床面積の合計が200㎡を超えるかを確認する。
  7. 下関市の物件で用途変更に当たる場合は、市が掲示している国通知の内容について取扱いを保健所に確認する(市自身の添付書類の定めには記載がありません)。
  8. 萩市の物件では、消防法令適合通知書の写しが添付書類に挙がっているため、消防署に交付の手順を確認する。
  9. 萩市で山口型小規模農林漁家民宿として許可を受ける場合は、農家民宿等認定書の写しも必要になります。
  10. 県のセンター管内では消防関係書類の記載がありませんが、記載がないことは不要という意味ではないため、あわせて確認する。

様式(公式ページ・ダウンロード)

リンク先は各自治体の公式ページです。様式は改正されることがあるため、提出前に最新版かどうかを必ずご確認ください。

宿カギの実務メモ(山口県)

宿カギの補足 — 以下は自治体の公開資料の記載ではなく、宿カギが実務で得た見立てです。

山口県は、公開されている情報が全国でもかなり少ない県です。手引きの冊子をどこも出しておらず、読めるのは申請書の様式の添付書類欄と、萩市のページ本文だけ。したがって準備は「様式を開いて添付書類欄を読む」ところから始まります。

検査済証については、県も下関市も萩市も山陽小野田市も「(検査済証が交付された場合に限る。)」という条件付きで書いています。この書き方は、交付されていない建物があることを前提にしているようにも読めますが、ではその場合に何を出せばよいのかは、どの資料にも書かれていません。ここが山口県のいちばん難しいところです。

一点、注意しておきたいことがあります。下関市が令和8年5月28日の国通知を自サイトに掲示しているため、200㎡以下の用途変更で建築士による証明書という道が見えます。ただし下関市が掲示しているのは通知そのもので、市の添付書類の定めにこの証明書は入っていません。「通知に書いてあるから出せば通る」とは限りません。市の窓口に確認してから動いてください。

検査済証が交付されているのに現物がない場合は、県の建築指導課が建築確認台帳記載事項証明書を出しています。ただしこれも旅館業の添付書類として認めるという記載はありません。宿カギがこれまで扱ってきた案件でも、公開資料が薄い自治体では、窓口が何を見ているかを早い段階で確かめることが結果を左右しました。

※ いずれも過去の個別案件での経験に基づくもので、同じ結果を保証するものではありません。

山口県についてよくある質問

山口県には旅館業の手引きがありますか。
公表されていません。県の7健康福祉センター、下関市、萩市、山陽小野田市のいずれも手引きの冊子を出しておらず、公開されている規制の情報は申請書様式の添付書類欄と萩市のページ本文だけです。県自身も「あらかじめ管轄保健所又は業務を所管する市にお問い合わせください」としています。まず様式の添付書類欄を読み、そのうえで窓口に確認してください。 (出典:生活衛生関係申請書等ダウンロード(旅館業法関係申請書等)) (出典:旅館業法関係申請書等(別記第1号様式 旅館業営業許可申請書ほか、R5.12.12改正)) (出典:お問い合わせ先【生活衛生関係営業6法関係】) (出典:旅館業に関する申請・届出書(萩市 環境政策課/添付書類一覧))
「検査済証が交付された場合に限る」とはどういう意味ですか。
県・下関市・萩市・山陽小野田市のいずれの様式も、検査済証の写しにこの条件を付けています。文字どおりには、検査済証が交付されている建物についてはその写しを出す、という意味です。ただし、交付されていない場合に何を出せばよいかは、県内のどの公開資料にも定めがありません。記載が確認できないことは、その書類が不要であること、あるいは建築基準法への適合が不要であることを意味しません。取扱いは窓口にご確認ください。 (出典:旅館業法関係申請書等(別記第1号様式 旅館業営業許可申請書ほか、R5.12.12改正)) (出典:様式第1号 旅館業営業許可申請書(第3面 添付書類)) (出典:旅館業営業許可申請書(萩市配布・別記第1号様式/添付書類1〜11号))
下関市の掲示している通知にある建築士の証明書は、下関市で使えますか。
下関市が掲示しているのは令和8年5月28日の国通知そのもので、ページ本文は「以下の通知をご確認ください」という案内にとどまります。市自身の添付書類の定め(様式第1号第3面の第1号から第11号、施行細則第2条第2項)には建築士による証明書の記載がなく、受け皿は第11号「その他市長が必要と認める書類」の包括条項だけです。使えるかどうかは下関市立下関保健所にご確認ください。なおこの証明書は用途変更後の適合確認のためのもので、検査済証がない場合の代わりではありません。 (出典:旅館業営業に関する申請・届出様式) (出典:旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)※下関市旅館業ページ掲載) (出典:様式第1号 旅館業営業許可申請書(第3面 添付書類))
検査済証を紛失しました。山口県では代わりになりますか。
旅館業の添付書類として認める記載は確認できていません。建築部局の制度としては、山口県建築指導課が建築確認台帳記載事項証明書を発行しており、証書の再交付に代えて建築確認済証や完了検査済証の交付年月日・交付番号などを証明します(手数料1件700円)。ただし台帳に検査済証の記載がない場合や年度の古い建築物では発行できないことがあります。下関市・宇部市・山口市・萩市・防府市・岩国市・周南市の建築物は各市にご照会ください。 (出典:建築確認台帳記載事項証明書の発行手続きについて(山口県建築指導課))

公式資料・確認日

本ページは公開資料の再調査を随時行っています。上記の確認日より後に、自治体側の資料が改定されている場合があります。

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免責事項
本ページは一般的な情報提供を目的とするものであり、個別物件について法的・技術的な判断を保証するものではありません。必要な書類や手続きは、自治体、建物の状況、用途、面積、改修履歴などにより異なります。実際の申請にあたっては、所管行政庁および建築士などの専門家へご確認ください。