建築確認台帳記載事項証明書(三重県 第23号様式)
公開資料に記載のある書類/根拠:自治体の公式ウェブページ
- 位置づけ
- 台帳記載事項証明
- 条件
- 三重県が所管する区域。特定行政庁である桑名市・四日市市・鈴鹿市・津市・松阪市・伊賀市・名張市・亀山市は各市が窓口です(伊賀市・名張市・亀山市は限定特定行政庁のため、一部は県の所管になります)。
- 取得・作成
- 三重県知事(県土整備部建築開発課・各建設事務所)
- 注意
- 確認済証・検査済証を紛失した場合の記録の入手方法として県が案内しているものです。「三重県が所管する区域の建築物及び昇降機で、三重県及び指定確認検査機関が交付した確認済証、検査済証について証明書を発行します」とし、検査済証番号と交付年月日などを証明します。ただし県自身が「証明書は台帳に記載されている事項の証明であり、現在の建築物等の状況や適法性を証明するものではありません」と明記しています。そもそも完了検査を受けていない建築物には使えません。四日市市の建築基準法取扱集は「検査済証(台帳記載事項証明書含む)」と表記し、建築確認申請の場面では台帳記載事項証明書を検査済証と同等に扱っています。これは建築確認申請での取扱いであり、旅館業許可申請の添付書類として受理すると明言した公開資料は、三重県・四日市市いずれの衛生部局にも確認できていません(確認できていないことは、使えないことも不要であることも意味しません)。
- 宿カギの対応
- 取得の進め方を案内できる
出典:建築確認台帳記載事項証明等について(検査済証等を紛失した場合の記録入手方法)(三重県(県土整備部 建築開発課))/建築確認等の記録資料を確認または入手したい場合の手続き(フロー図・各建設事務所連絡先)(三重県(県土整備部 建築開発課))/四日市市建築基準法取扱集(令和7年4月改正版)「10.同一棟増築等における既存建築物の取扱い」(四日市市(都市整備部 建築指導課))
宿カギの実務メモ(三重県)
宿カギの補足 — 以下は自治体の公開資料の記載ではなく、宿カギが実務で得た見立てです。
三重県は、旅館業の条文を読んでも建築の書類が出てこない県です。県の施行細則も四日市市の施行細則も、添付書類は図面類が中心で、検査済証も消防法令適合通知書も入っていません。
それでも「不要」と考えるのは早計です。県内で唯一検査済証に触れているのは、県の農林水産部が出している農林漁業体験民宿開業の手引きで、そこでは旅館業法による営業許可申請で用意する書類として「建築基準法による検査済証の写し」が挙げられ、建築確認申請が必要な場合のみという条件が付いています。つまり建築確認を要する工事や用途変更をするなら、書類として出てくるということです。
四日市市の物件では、もうひとつ必ず押さえるべき手続きがあります。「市街地整備に伴う旅館建築の規制に関する条例」に基づく市長の同意です。施行規則が「建築」に建築基準法第87条第1項の用途変更を含めて定義しているので、住宅を簡易宿所にする計画も対象になります。しかも建築確認より前の手続きで、旅館建築審査会にはかって決まります。宿カギがこれまで扱ってきた案件でも、この種の同意手続きを後から知ると計画全体が動きました。
検査済証が見つからない場合は、県の建築確認台帳記載事項証明書や建築計画概要書の閲覧が入口になります。ただし県自身が「証明書は台帳に記載されている事項の証明であり、現在の建築物等の状況や適法性を証明するものではありません」と書いています。取れば終わりではない、ということです。
※ いずれも過去の個別案件での経験に基づくもので、同じ結果を保証するものではありません。