用途変更に係る確認済証
公開資料に記載のある書類/根拠:自治体の申請手引き
- 位置づけ
- 確認済証
- 条件
- 岐阜県(岐阜市を除く県内全域/県の11保健所・センター)。岐阜市の手引き・細則・様式には該当する記載がありません。
- 取得・作成
- 建築主事(特定行政庁)または指定確認検査機関。県内の特定行政庁は県の建築事務所のほか岐阜市・大垣市・各務原市(高山市・多治見市・可児市は小規模建築物のみを扱う限定特定行政庁のため、旅館規模の物件は県の建築事務所等が窓口)
- 注意
- 県の御案内「住宅を活用して旅館業を行おうとする方へ」が、住宅等の既存建築物を用途変更して旅館業の施設として活用する場合に、用途変更する床面積の合計が200㎡を超えるときの書類として挙げているものです。御案内の書き出しは「用途変更した場合は、建築基準関係規定への適合を確認するため、以下の書類を旅館業の許可申請時に提出してください。」で、目的が用途変更後の適合確認であることが明示されています。検査済証の代わりに出す書類ではありません。
- 宿カギの対応
- 取得の進め方を案内できる
出典:住宅を活用して旅館業を行おうとする方へ(御案内・様式1)(岐阜県(生活衛生課))/環境営業の手続きについて(旅館業営業許可申請に必要な書類等)(岐阜県(生活衛生課))/旅館業の許可時における建築基準法への適合確認の徹底について(令和8年5月28日 健生衛発0528第1号・国住指第164号)(岐阜県生活衛生課が掲載)(厚生労働省・国土交通省(岐阜県が掲載))
宿カギの実務メモ(岐阜県)
宿カギの補足 — 以下は自治体の公開資料の記載ではなく、宿カギが実務で得た見立てです。
岐阜県は、県の側が国の通知にかなり踏み込んで対応している県です。令和8年5月28日の通知を自サイトに掲載するだけでなく、200㎡以下の用途変更で求める建築士による証明書について、県自身が参考様式をPDFとWordで配っています。建築士登録番号や事務所の知事登録番号を書く欄まで用意されているので、誰が何を書けばよいかがはっきりしています。
一方で、同じ県内の岐阜市はまったく別建てです。市の手引きは令和8年6月改訂・全41頁で、ページの更新は通知より後ですが、用途変更も建築士も台帳も一度も出てきません。検査済証を求めるのも新築で建築確認が必要な場合だけです。ここで「岐阜市なら緩い」と考えるのは早計です。通知は保健所設置市も名宛人で、岐阜市も含まれます。書かれていないだけかもしれません。事前相談で直接確認してください。
もうひとつ、県も岐阜市も、検査済証がない場合に代わりに出せる書類を公開資料に書いていません。用途変更の200㎡ルートは検査済証の代わりではないので、そこを取り違えないようにしてください。宿カギがこれまで扱ってきた案件でも、検査済証のない築古住宅を200㎡以下で転用するケースでは、結果としてこの建築士の証明が道筋になったことがあります。ただしそれは用途変更の適合確認をクリアできた場合の話で、検査済証の欠落そのものが不問になるわけではありません。
高山市の案件では、旅館業の許可とは別に市条例の旅館等建築申請が要ります。しかも旅館営業許可申請書等の提出の60日前までです。隣接土地所有者の同意書も要るので、ここを見落とすと2か月まるごと遅れます。
※ いずれも過去の個別案件での経験に基づくもので、同じ結果を保証するものではありません。